《お仕事アーカイブ #8》「フラナリー・オコナー短篇集」装丁イラスト

久しぶりに今回は「お仕事アーカイブ」です。過去の仕事のなかから、今また見ていただきたいものをピックアップしてご紹介しています。

で、「フラナリー・オコナー短篇集」の装丁イラストです。
こちらはブックデザイナーさんから、おおまかなモチーフのイメージ(家と木、家と車、南部の雰囲気で、など)とタッチ(筆で描いた線画)の指定があり、それに合わせて描きました。
私はモノクロイラストを納品し、背景の印象的な赤とブルーはデザイナーさんの指定によるものです。

*短篇集のあとで、書簡集も同じイメージの装丁で出版されました。

今私は、翻訳家柴田元幸さんがセレクトした短篇小説集「アメリカン・マスターピース」(戦後篇)を読んでいます。暴力や殺人も登場する、自分とは遠くもあり近くもあるような短篇(頭の中をゴリゴリと刺激され、やっぱり小説って面白いなと感じされてくれる)が、全部で10篇収められていますが、その中にフラナリー・オコナー著「善人はなかなかいない」もありました。

改めて読み返してみると、この短篇集に私のイラストと装丁デザインが本当にぴったりだったなと感じます。デザイナーさんが私のイラストを最大限に活かしてくださったおかげです。こちらは文庫化もされ、映画「スリー・ビルボード」公開時は、映画中にオコナーの本が登場したことも話題になりました。

本と一緒に楽しめる装丁。その制作に関われるのは、責任も大きいけれど、やっぱり本当に楽しい仕事だと感じています。

*それぞれの、扉のイラストも手掛けました。